高品質美術オフセット印刷(ハイエンドカラー)
プリンティングディレクター(PD)インタビュー
最高水準の印刷品質をディレクション。PDチーフ高柳昇にインタビューをしました。
カラー原稿1点1点を吟味して作業します
入稿から印刷までの注意を払っている点
入稿会議では、基本的に原稿を一点ずつ全てチェックして、仕上がりの方向付けをするんですよ。
仕上がりっていうのは、印刷の仕上がりですね。なぜかというと、紙が変わると同じインクでも色の鮮やかさに差が出てくるからです。
本番で使用する紙の上でお客さまのご要望を加味して品質をクリアするためには、設計というものを正確にしなければならない。
だから入稿会議が必要になってくるんです。
実際に原稿を見ながら著者の方、あるいは編集さん、デザイナーさんの要望を出来る限り聞くことから始まります。
紙の選定もこの段階でやります。
そして、入稿会議に基づいた画像データを作るための製版設計(ディレクト)をします。
それは本機刷りまでを見通してやります。
ディレクトして画像の調子を決める、それを編集し、集版し、校正刷りをする。
オフセット印刷とは水(湿し水)と油(インク)の反撥作用ですから、その日のコンディション(気温、室温)にすごく影響を受けます。
ですから、入稿会議で打ち合わせた通りの色にするために、校正刷りにも立ち合って、その日の条件に応じた刷りの濃度を決めます。
校正刷りで刷ったものをお客さまに見て頂き、赤字を入れてもらい、また直すというのを繰り返します。
責了まできて、赤字のない場合でも、本機印刷を考慮した上で必要があれば微妙なコントロールを直す場合もあります。
それを含めて責了下版をして本機刷りを迎えるわけです。
本機刷りもまたオフセット印刷ですから、網点の大小で色の濃淡を出すわけですが、インクをたくさん供給してあげれば網点の大きさが同じでも濃くすることが出来ます。
だから目的の色にするためには本機ではこのくらいの濃度でいきましょう、というのを印刷のオペレーターや色を見る管理職の人達と共同で決めていかなくてはならないのです。
これが入稿から印刷までの、おおまかな流れです。
抽象的な指示を具体的な作業へ
コミュニケーションが品質に反映します。
入稿会議の具体的な話になりますが、お客さまの「こういう色にしたい」というのはイメージの説明が多いです。
「もっと明るくして下さい」「赤味を抑えて下さい」といった指示や、「肌を健康的に見せて下さい」「もっとおいしそうに見せて下さい」といった抽象的な言い方もありますね。
そういったものの捉え方は人によって違いますよね。
同じ「少し」でも意味合いに幅が出てくる。そういったニュアンスに対して答えるための正確な設計を立てるには、一番時間がかかります。
特に初めてのお客さまの場合は、時間も際限なくあるというわけではないので、直接の会話、品質に関しての話からそれ以外の雑談の中からでもヒントを得て、そのニュアンスの幅を詰めていきます。
何回か一緒にお仕事をさせてもらったお客さまでしたら、「少し」がどの程度のものなのかだいたい分かりますよ。
逆にその「少し」に対して、「それだと仕上がった時にまだ暗いですよ」といったアドバイスをこちらからすることも出来ます。
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