フランソワ・ポンポンを知る —群馬県立館林美術館 作品・資料コレクションよりー

執筆:松下和美・神尾玲子
編集:松下和美
デザイン:栗原幸治(クリ・ラボ)
制作:erA

発行日:2021/11/23
発行:群馬県立館林美術館Ⓒ2021
判型:B5縦変型判(257×190mm)
頁数:104頁
用紙:b7ナチュラル、ライトスタッフGA(N)-FS
製版・印刷:本文はプロセス4C、スミ、表紙はプロセス4C
製本:あじろ綴じ並製本

今回ご紹介するのは、フランスの彫刻家、フランソワ・ポンポンの回顧展図録です。(ポンポンって名前、なんだかかわいいですよね?)

そんなかわいい名前のフランソワ・ポンポン(1855-1933年)は、フランス・ブルゴーニュ出身の彫刻家です。21歳で彫刻家を志しパリに出てロダンの工房で助手などを勤めますが、彫刻家としての評価されたのは最晩年の1922年、67歳の時に発表した「シロクマ」以降となります。

シロクマ以外にも、鳩や猫、犬、豚、キリンなど多くの動物をモデルに彫刻を生み出した フランソワ・ポンポンは、20世紀初頭のアール・デコ期に人気を博します。彼の作品の特徴は、動物の生態を詳しく観察し、極限まで細部をそぎ落としシンプルでなめらかな造形にした点です。

大部分の作品が18cmから28cmと比較的小型で愛らしさ を兼ね備えており、アール・デコのインテリアにも調和すると大変人気でした。

この巡回展は、ポンポンが彫刻家を志した初期の作品から、動物彫刻家となって名作《シロクマ》(1923-1933年)を生み出し名声を確立するまでの作品を通して彼の生涯と作品の魅力に迫ったものとなっています。

作品は、ポンポンの出身地ソーリューのフランソワ・ポンポン美術館、ディジョン美術館、制作の拠点であったパリのオルセー美術館をはじめ、国内のポンポンコレクションで知られる群馬県立館林美術館からの出品による、約90点の作品で構成。彼の制作の全貌をたどる日本初の回顧展です。

図録では、彫刻の命ともいえる立体感、ブロンズや石膏のツヤやなめらかさをだすことに注力いたしました。特に代表作「シロクマ」の白さはとことん追求し、製版、印刷しています。

私たちのよく知る動物たちが、抽象化されつつも愛らしさを残した作品となって、誰にでも親しみやすく、見る人を幸せな気持ちにさせてくれます。近年、ポンポンの名は、国内でも知られはじめ人気が高まっています。

現在は千葉県の佐倉市立美術館で2022年3月29日まで開催中、その後は4月16日~6月12日まで山梨県立美術館で開催されます。ぜひ愛らしくユーモラスな動物たちを観に足をお運びください。

開催概要/巡回情報|フランソワ・ポンポン展 〜動物を愛した彫刻家〜 公式サイト|François Pompon Exhibition

本展は、ポンポン初期の作品から1922年のサロンで大絶賛を受けた代表作≪シロクマ≫を生み出し、名声を確立していくまでの …