写真集や図録、カレンダーなどビジュアル表現にウエイトを置いた印刷物を、専属のプリンティングディレクターがお客様と印刷の仕上がりをご相談しながら、印刷技術を駆使し最大のクオリティーまで引き上げて仕上げていきます。各種受賞作品にはすべてプリンティングディレクターが係わっております。

東京印書館が考えるプリンティングディレクターとは?
ラボにて打ち合わせ風景帰ってきた ル・キノ美ジュ – 紀伊國屋書店 美術書カタログ 2014 より

最良の印刷物に仕上げるために欠かせない存在が、プリンティングディレクターです。
プリンティングディレクターは、例えるなら印刷世界の指揮者のような存在です。お客様とコンセプトを共有し、作品のもつ特徴を理解したうえで、どのような印刷物を作っていくかを設計(ディレクト)し、網点・インキをコントロールしながらお客様とコミュニケーションを図ることが一番の仕事となります。
ディレクトの効果は高い品質のみならず、初校責了で完了という形で、お客様の作業負担と時間の節約にも貢献しています。プリンティングディレクターの存在が、お客様の作品の持つ力を最大限に印刷物に反映させます。

プリンティングディレクターのこだわり

プリンティングディレクター:高柳昇

インターネットの普及に伴い情報伝達手段が、紙媒体の印刷からデジタル媒体にシフトし印刷需要が減少しています。では、紙媒体の印刷で担っていた役割は全てデジタル媒体に移行してしまうのでしょうか?
プリンティングディレクターから見る答えは「否」である。
人は情報伝達の利便性だけを求めるのではなく、紙媒体から得られる大きさ・質感など存在そのものに情緒的な満足感を求める人も多いと思います。では、その時に印刷は何を基本にすべきか。それは間違いなく品質であると考えています。品質が紙媒体の印刷が持っている最大の武器です。写真集であれば、あたかもその場面にいるような錯覚を起こすことが出来るかどうか。手にした印刷が美しく、心がわくわく、感動するかどうかであります。美術書であれば、美術館で見た絵画の感動を何時でも思い出せるかどうかである。それが印刷に付加価値をつけることであります。

紙媒体の印刷が圧倒的な品質を達成できれば、この感動はデジタル媒体では味わうことのできない世界です。身近なところで写真集や美術書を通して美術作品に触れられる。時には鑑賞者に更に興味を深めてもらう機会になる場合もあるでしょう。印刷は常に人を感動させる、きわめて身近な存在であり続けるとおもいます。そのためには、プリンティングディレクターとして更なる品質へのこだわりと製版印刷技術の向上が必要不可欠と考えています。プリンティングディレクターとして思う存分紙媒体の印刷を楽しむ覚悟です。