埼玉県小川町移住センター様発行のフリーペーパー「小川そだちX小川ぐらし」がFREE PAPER OF THE YEAR 2018*にて”暮らしを感じる賞”を受賞されました。

*フリーペーパー・オブ・ザ・イヤー”:2017年からスタートした、全国各地から公募により募集展示されたフリーマガジン、フリーペーパーのうち、来場者人気投票、WEB人気投票で”その年のもっとも支持されたフリーペーパー”を決定している合同巡回展”


都心から1時間と少しの距離。手漉き和紙の町として、また酒造の地としても知られる小川町。豊かな自然と良質な水に恵まれ、日本における有機農業の先進地でもあります。

宿場町として発展し、栄えた歴史もある小川町には多様性を認め合い、緩やかな繋がりが自然に育つ土壌が今も息づいているとのこと。”小川そだち・小川暮らし”では、古くから小川町に暮らすご家族と新しく移り住んできたご家族の暮らしがそれぞれインタビューで紹介されています。

お話からは世代、都市/地方、仕事/プライベートといった旧来の枠組みに縛られることのない、自由な発想から生まれる豊かさの一端を垣間見ることができ、羨ましくなります。

“小川そだち・小川暮らし”を読んでいると、そんな自由な発想や創造性を育んでくれる風土が、小川町には根付いているのでは…と考えさせられます。


“小川そだち・小川暮らし”は日本全国の農村風景を撮り続けてきたことで知られる写真家、公文 健太郎氏による写真で構成されています。アートディレクターは三村漢氏、プリンティングディレクションを高柳昇が手がけています。

公文健太郎氏ならではの独特の郷愁を感じさせる作風が今回も印象的です。露光の再現範囲が広く、高感度かつ高画質のネガフィルムによる深みのある写真表現。印刷にあたっては、小川町に住む人々の表情、あたたかみのある生活の空気感が生き生きと捉えられている写真の魅力を印刷で最大限引き出すことに注力しました。手触り・風合いを重視したザラつきのある上質紙を採用しているため、くすんだ印象にならないように、インキを限界まで盛り込んでボリューム感を出しています。ただし、総インキ量が増えることで人物の表情の明るさが損なわれないように、製版段階で写真1点毎に印刷仕上がりを想定した緻密な濃度調整をしています。また、同一の場所(背景)で撮影された異なる人物が見開きで並ぶ構成も特徴的です。左右の空・建物の色味や光の当たり方に違和感が出ることで連続性・ストーリー性が損なわれることのないよう、可能な限り左右の階調表現を揃えています。

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巷のフリーペーパーとは一線を画する、洗練されたデザインも魅力。永久保存版としていつまでも手元に保管しておきたくなります。

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