府中市美術館「アーツ・アンド・クラフツとデザイン ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで」展 

発行:府中市美術館
発行日:2022/7

判型:B2縦判(ポスター、728×515mm)、A3横判(チラシ、297×420mm)、A6縦変型判(観覧券、170×60mm)
製版・印刷:プロセス4C、プロセス4C+特色2C(特赤+特茶)、特色1C(特グレー)
用紙:MTA+-FS、b7ナチュラル

今回は、府中市美術館にて9月より開催される「アーツ・アンド・クラフツとデザイン ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで」展の宣伝印刷物をご紹介いたします。

「モダンデザインの父」と呼ばれるウィリアム・モリスは、ヴィクトリア朝時代の19世紀イギリスにおいて、産業革命の結果、機械化が進み大量生産が可能になったが、粗悪品も多く出回ったため、そのような状況に危機感を持った画家や建築家の同志たちとともに、今一度手仕事に立ち返った壁紙や布、家具などの制作に乗り出しました。

モリスたちの制作した日用品の数々は、手仕事に支えられた美しく上品な品々で、美術品にも負けないクオリティのものでした。こうした日用品のあり方を問うことで、近代化によって人々が忘れかけた自然を愛する心や手仕事の喜びを取り戻し、すべての人々が生活の中で「美」を享受できる社会の実現を目指しましたのです。

彼が生み出したのは、単に部屋を飾る品ではなく、生活、生き方にまで通じる、強い信念に貫かれた「暮らしのデザイン」でした。こうしたモリスの仕事に共感した多くのデザイナーや建築家たちが、「生活と美」を見つめて発展したのがアーツ・アンド・クラフト運動です。

この運動は、モリスのイギリスから始まり、その後ヨーロッパ全土、アメリカにまで及び、その展開はきわめて多彩で、目指す方向も必ずしもひとつではありませんでした。フランク・ロイド・ライトはモリスとは正反対の機械化の推進を唱えています。

しかし、その出発点は「身近な生活の中にこそ美が必要」と信じたモリスの信念であり、モリスが「モダンデザインの父」と呼ばれるのも、このアーツ・アンド・クラフツ運動によるものです。この展覧会では、イギリスのアーツ・アンド・クラフツ運動の生んだ作品を中心に、アメリカでの動向も加えて、その世界が紹介されています。

この展覧会は、2022年9月23日(金・祝)~12月4日(日)まで、府中市美術館にて開催予定です。当時を知る貴重な展示物を観覧できる機会。ぜひお運びください。

アーツ・アンド・クラフツとデザイン ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで

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