創刊の1997年以来地域に根ざした良質な木の家づくりと暮らしの知恵を取り上げ続ける季刊誌「チルチンびと」1月号別冊「日本の美邸」JAPAN QUALITY

世界で評価される日本各地の高級注文住宅13例。住宅オーナーは国際感覚豊かな富裕層であり、海外の友人を自宅に招く層。いずれの住宅写真にも日本人としてのアイデンティティ、こだわりが随所に込められているのが伝わります。

古来日本人のとのかかわりを振り返りながら、薪ストーブ、暖炉、囲炉裏といった形で現れる、美しい邸宅における火のあり方を紹介する特集「火」。

暮らしに豊饒な憩いと暖を与える火が、周囲の自然環境・立地を生かした住まいのデザインにいかに取り入れられているかを臨場感ある誌面から垣間見ることができます。

製版・印刷のポイント

見開きで大きく見せる住宅写真も多く、とにかく本を開いた時のボリューム感、立体感をつけることを優先して製版設計。また、RGB画像をCMYKに変換するにあたり、撮影時期や時間がわかる画像については極力季節感を損なわないよう注意しています。例えば、室内から窓の外に見える木々の緑色や紅葉の色調・雰囲気などを強調しすぎず、さりとて沈ませすぎずといった微妙な「趣き」を大切にすることを心がけています。

特にRGBにおけるグリーンはイエロー系に認識されやすい傾向があるため、変換前・変換後を問わず注意が必要です。明るいグリーンが光の状態によりイエローに見えてしまうような場合は、全体とのバランスを考慮しつつCMYKの色域を超えない範囲で色相をグリーン方向に調整しています。

オリジナルのデータ及び色見本のプリントは明暗のコントラストが強め。本番の印刷ではコントラストを強調する方向で暗部を引き締め、メリハリをつけることを大事にしています。

更に、印刷時のドットゲインによる不自然な色浮きを避けるため、CMY(3)の網点濃度バランスが印刷時に適正になるよう、製版段階で緻密な調整を施させて頂いております。

真の豊かさとは何かについて、暮らしの空間デザインを通して気付きを与えてくれる一冊「日本の美邸」2号は全国書店にて絶賛好評発売中、ぜひお手に取りください!