filmmaker’s eye 第2版 映画のシーンに学ぶ構図と撮影術:原則とその破り方

著:グスタボ・メルカード

発行:ボーンデジタル
発行日:2023/3/25

判型:B5縦変型判(202×229mm)
頁数:244p
製版・印刷:プロセス4C、スミ、カバー、表紙はマットPP加工
用紙:雷鳥マットコートZ、A2コート、北越アートポスト
製本:あじろ綴じ並製本

今回は、グスタボ・メルカード氏著『filmmaker’s eye 第2版 映画のシーンに学ぶ構図と撮影術:原則とその破り方』をご紹介いたします。映像によるストーリーテリングの基本を120の作品で解説!

「この素晴らしい参考書を推薦します。選りすぐりの画像で、ショットの構想や撮影についてわかりやすく説明しています。特筆すべきは、映画撮影術がストーリーテリングに果たす、強力な役割を分析していることです」
——フロリアン・バルハウス ASC会員、撮影監督:「フライトプラン」「プラダを着た悪魔」「ダイバージェントNEO」

「映画・映像作品に使われているテクニックを取りあげ、何が、なぜ有効なのか、あるいはルールを破ることでどのような効果を得ているかを具体的に解説しています。学生からベテランまで、経験を問わず役立つ一冊です」
——デンソン・ベイカー ASCおよびNZCS会員、撮影監督:「The Dark Horse」「オフィーリア」「The Luminaire」

映画の画づくりには、定番の原則があります。そして、想像力を働かせ、それを覆した印象的なショットがあります。

「羊たちの沈黙」でクラリスが立ち向かった “本当の敵” とは?
「レイダース/失われたアーク」でインディの “悲痛” を伝えた演出は?
「トゥルーマン・ショー」の “すべてを悟る瞬間” は、なぜ胸に迫るのか?

ショットの定番を知れば、観客に伝わるストーリーテリングが可能になります。そして、逆転の発想、意表をついた構図で強烈な印象を残すことも可能です。映画のボキャブラリーであるショットを「美観」「作用」「技術」の3側面から掘り下げる、独自のアプローチで解説。本書を読めば、ストーリーを雄弁に語るショットをどう撮り、どう使うかを理解できます。

実践的な知識で映画の構図を解説した名著の改訂第2版。新規ショットタイプ、テクノロジーの発展に応じた改訂を全面的に加えました。大幅なページ増で、新しい作例とショットが掲載されています。

作例として紹介されている映画は、「ゴッドファーザー」「オールド・ボーイ」「レヴェナント:蘇りし者」「グランド・ブダペスト・ホテル」「パルプ・フィクション」「レオン」「ショーシャンクの空に」「シャイニング」「大人は判ってくれない」など新旧の名作の数々。映像制作の参考になるのはもちろんのこと、本書を読むと映画を観る際にまた違った面白さが発見されるのではないでしょうか。ぜひご一読ください。

翻訳:株式会社 Bスプラウト
編集:平谷早苗
レイアウト:中江亜紀(株式会社 Bスプラウト)