アイヌのビーズ 美と祈りの二万年

編者:池谷和信

写真撮影:佐藤雅彦、藤原一徳、吉川麻子
装幀:佐藤大介(sato design)

発行:平凡社
発行日:2022/3/31

判型:A5縦判(210×197mm)
頁数:288p
製版・印刷:プロセス4C(本文、カバーはマットニス)、スミ(本文、扉、表紙)、プロセス3C(シアン、イエロー、ブラック、帯)
用紙:b7バルキー、GAクラフトボード-FS シルバーウォール、タント N-8、グムンドコットン ホワイト、スノーブル-FS #180
製本:あじろ綴じ並製本

今回ご紹介するのは平凡社様刊行、池谷和信さん編の「アイヌのビーズ 美と祈りの二万年」です。

約2万年前から現在に至る、さまざまな種類のビーズを写真と解説で紹介しながら、アイヌの社会の中でどのような役割を担ってきたのか、各専門家の多方面からの研究成果を収録した本書。

アイヌのビーズといえば、アイヌの女性が身に着けている、つやつやした濃い水色の大きい玉や、首飾りの下に大きな金属の板がついているものを思い浮かべることが多いでしょう。いずれもアイヌの首飾りを特徴づける大切な要素であるぞうです。

この本では、アイヌのビーズを正面にすえて、考古、歴史、民俗を中心にして多面的にアプローチされています。

編者の池谷さんは、二万年にわたるアイヌのビーズの歴史と、アイヌのビーズが世界的にみてどのような特徴や独自性をもっているのかについて、多様な内容の論考を編纂し、アイヌと世界のビーズ文化への理解が深まること願われています。

アイヌのビーズの鮮やかさ、細部のディテールを出すために、全体的に明るくコントラストをつけて、製版、印刷しています。

本書は、アイヌのビーズを単に美しいと思うだけでなく、外部との交易、社会階層、特別な儀礼の際に身に着けるというアイヌ民族のアイデンティティについても言及しており、さらに世界のなかにアイヌのビーズを位置づけることでその特性を見いだし、「人間にとってビーズとは何か」についても思考を巡らせることができます。ぜひご一読ください。