漁師犬タロウ

写真・文:尾﨑たまき

発行:新日本出版社
発行日:2023/2/25

判型:A4縦変型判(230×210mm)
頁数:32p
製版・印刷:プロセス4C、特色2C(特ピンク+特青)、カバー、表紙はマットPP加工、帯はグロスPP加工
用紙:ユーライト、A2グロスコート
製本:糸かがり上製本

今回は、尾﨑たまきさん写真・文の写真絵本『漁師犬タロウ』をご紹介いたします。

飼い主の漁師キンちゃんといっしょに船に乗り、みんなから漁師犬タロウと呼ばれる犬のタロウ。2011年3月11日の津波でタロウはながされ、9日かけて生還。海が変わり、船も流されて漁ができない毎日にもあきらめず漁師犬復活。

東日本大震災を奇跡的に生き抜いたタロウと、飼い主のキンちゃんは、離れ離れになって9日後に再会することができました。キンちゃんのタコ漁のお手伝いができない日々でも、タロウはキンちゃんのそばで一緒に暮らせる喜びを噛みしめ、幸せに暮らしていました。でもやっぱり、キンちゃんと一緒に海に行きたいタロウ。やがてキンちゃんと漁師犬タロウのコンビが復活します。しかしタロウもおじいちゃんになり、キンちゃんの軽トラの荷台にジャンプすることも、一緒に海に出ることもできなくなっていきます。

家族のようにそばにいるのが当たり前と思っている愛犬との別れも、いつか必ずやってきます。津波で漂流しても、大好きなキンちゃんに会いたい一心で帰ってきたタロウのような犬にとって、キンちゃんのそばを離れるのはきっと辛かったでしょうが、「楽しかったなぁ。きっとまた会えるよね。キンちゃん、ありがとう。大好きだよ。」と明るく別れを告げています。タロウとキンちゃんの心の絆が、私たちの心にもぽっと灯りをともすような写真絵本です。ぜひご覧ください。

製本:東京美術紙工
デザイン:松倉浩