原三溪の美術 伝説の大コレクション

企画・監修:横浜美術館

発行:求龍堂
発行日:2019/7/13

判型:A4縦変型判(297×225mm)
頁数:272p
製版・印刷:プロセス4C、スミ、特色2C(特金+特赤)、特色1C(特銀、特青)+スミ、特色1C(特金、特銀、特青)、箔押し、カバー、扉はグロスニス
用紙:b7ナチュラル(Ⅰ)オペラホワイトゼウス、ソリスト、NTラシャ 緋色、ソルジェンテ、新バフン紙 きぬ、ファーストヴィンテージ ベージュ、アラベールホワイト
製本:無線綴じPURオープンバック製本

今回は、『原三溪の美術 伝説の大コレクション』をご紹介いたします。

原三溪は1968年岐阜県に生まれ、横浜において生糸貿易や製糸業などで財をなした実業家です。

同時に独自の目利きで美術品を蒐集した「コレクター」であり、慣例にとらわれない自由な茶事を催した「茶人」であり、古建築を移築して三溪園を作庭、また自ら書画・漢詩をよくした「アーティスト」であり、有望な美術家を支援した「パトロン」でもありました。

本書は、原三溪の4つの側面「コレクター」「茶人」「アーティスト」「パトロン」としての業績に焦点を当て、今日国宝や重文に指定される名品を含む三溪旧蔵の美術品や茶道具を通して、明治・大正・昭和を生きた文化人・原三溪の全貌を描き出します。

横浜美術館開館30周年記念 生誕150年・没後80年記念「原三溪の美術 伝説の大コレクション」展公式図録兼書籍。

多数のコレクションの写真、当代一流の専門家の方々の筆が冴え、原三溪の全貌が明らかになる本書。ぜひご覧ください。


編集:
横浜美術館、求龍堂
執筆:大野敏(横浜国立大学都市科学部建築学科教授)、北泉剛史(三溪園保勝会学芸員)、猿渡紀代子(三溪園保勝会副理事長|元横浜美術館学芸員)、水田至摩子(畠山記念館学芸課長)、名児耶明(古筆研究家)、古川攝一(大和文華館学芸員)、松嶋雅人(国立文化財機構 文化財活用センター企画担当課長|東京国立博物館学芸研究部調査研究課絵画・彫刻室)

内山淳子(横浜美術館主任学芸員)、逢坂恵理子(同 館長)、柏木智雄(同 副館長|主席学芸員)、長谷川珠緒(同 学芸員)、日比野民蓉(同 学芸員)

翻訳:クリストファー・スティヴンズ
エディトリアル・ディレクション:鹿山芳明(求龍堂)、三宅奈穂美(求龍堂)
ブックデザイン:加藤勝也

担当プリンティングディレクターより

細野 仁

膨大なコレクションの印刷に際し、横浜美術館に赴き、学芸員、デザイナーの方々と綿密に色調の打ち合わせを行いました。印刷見本はありませんでしたので、画像のニュアンスを残し、過去の経験値から年月を経た美術品の色をイメージして仕上げています。