イラストレーター 安西水丸/ポストカード

著者:安西水丸

監修:安西水丸事務所
執筆:嵐山光三郎、安西カオリ、村上春樹

発行:クレヴィス
発行日:2016/6/17

判型:B5縦変型判(作品集、257×186mm)、A6縦変型判(ポストカード、148×102mm)
製版・印刷:プロセス4C、スミ、CMY蛍光混合+スミ、シアン1C、特色1C(特青)
用紙:ニューVマット、色上質 やまぶき、チップボール #8、OKブリザード、ハイ・アピスNEO(F) マックスホワイト(作品集)、ジェントルフェイス(ポストカード)

今回は、イラストレーター安西水丸さんの作品集とポストカードをご紹介いたします。

安西水丸さんは1970年代より長年にわたり書籍の装丁、雑誌の表紙やポスター、小説やエッセイの執筆、絵本、漫画など、枠にとらわれることのない多様な活動をしながらも、心には「イラストレーターであることへの誇り」を常に持ち続け、ひとつの時代を築いたイラストレーターです。

彼の作品は画面の要素をできる限りそぎ落としながらも、柔らかくユーモアに溢れ、ときに優しく、ときに鋭く、みる者を魅了しました。本書は4つのchapterで構成し、「小さい頃からずっと絵を描くことが好きだった」と語る氏の幼少期から晩年に至るまでの足跡を辿った本書。

また、公私にわたり親しい間柄だった嵐山光三郎、村上春樹、和田誠、3氏との仕事も紹介されています。(ちなみに、村上春樹氏の小説にたびたび登場する「渡辺昇」「ワタナベノボル」は安西さんのご本名です。)

安西水丸さんと言えば、WOWOWの日曜午後9時からの「W座からの招待状」での放送作家・脚本家の小山薫堂さんとの掛け合いも思い出深いです。毎回映画が始まる前に、安西さんのイラストと小山さんの招待状が挿入されるのですが、「今回の映画は面白いかな?」と期待させられたものです。

映画終了後に、安西さんと小山さんのトークコーナーでも、安西さんは「子どもが主人公の映画は嫌い」とか「僕はこの映画は面白くなかった」とか歯にきぬ着せずにおっしゃっていて、映画を見た後に気の置けない友人と感想を言い合う感じがとても楽しみでした。

愛すべきお人柄で、ユーモアに溢れ、シンプルな線と美しい色づかいで我々を魅了し続けるイラスト、マンガ、装丁など、安西さんの仕事を網羅した本書は、ファン必携の完全保存版です。

また、2022年8月6日(土)より千葉県の佐倉市立美術館で「イラストレーター 安西水丸」展が開催予定。本書およびポストカードは展覧会、クレヴィスオンラインショップ他でもご購入いただけます。ぜひお求めください。


写真協力:中野正貴
編集:江水彰洋、齊藤鉄平
アートディレクション:土居裕彰

佐倉市立美術館

イラストレーター 安西水丸展 期間2022年8月6日(土)~9月25日(日) 休館日月曜日(ただし9月19日(月)は祝日のため開館、翌20日(火)は休館) 会場佐倉市立美術館2・3階展示室 観覧料一般800(640)円、大学・高校生600円(480)円、中・小学生400(320)円、未就学児無料 ※( )内は前売り及び団体料金 …

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