内藤ルネ キャラクターBOOK

著:内藤ルネ

発行:平凡社
発行日:2022/10/12

判型:A5縦変型判(200×148mm)
頁数:112p
製版・印刷:プロセス4C、特色1C(特橙、特青)、カバー、帯はグロスニス
用紙:OKピクシード、雷鳥コートN、日光クラフトボール(裏茶)、OKエンボス梨地
製本:あじろ綴じ並製本

今回は『内藤ルネ キャラクターBOOK』をご紹介いたします。内藤ルネの人気キャラクターの貴重な原画や少女雑誌の付録も、オールカラーで紹介。

今や世界の共通語となった「Kawaii(かわいい)」という言葉。その「Kawaii」の原形を作った人物として知られるのが、イラストレーターや人形作家、デザイナー、エッセイストなどマルチに活躍した内藤ルネ(1932~2007)です。

19歳のときに中原淳一のひまわり社に入社し、『ジュニアそれいゆ』などを中心に数多くの雑誌でイラストレーターや人形作家として活躍。ルネの描く、長いまつ毛、大きな目、細長い手足や首の少女たちは「ルネガール」として日本中の少女たちを虜にしました。

1970年代のパンダブームに先んじて、1971年にパンダを日本で初めてキャラクター化した「ルネパンダ」は、マグカップやハンカチなどさまざまなアイテムとして商品化され大ヒットとなりました。

類まれな画力とセンス、時代の先を読む鋭い感覚、飽くなき好奇心を持ったルネは、人々をあっと言わしめるキャラクターを生み出し続けました。これらのキャラクターは、後に続くキャラクターやファンシーグッズの礎となっています。

ここ数年の昭和レトロブームも相まって、再びルネに注目が集まっています。今もなお愛され続けるルネの世界、なかには3世代にわたってルネファンという方もいます。2000年代以降も、オハヨー乳業のプリンのパッケージや、三越伊勢丹のランドセル、ユニクロのUTグラフィックTシャツなど、続々とコラボ商品が登場しています。

祖母と母と娘が一緒に「Kawaii」を共有できる、素晴らしいキャラクターの世界。眺めているだけで、自然と笑顔がこぼれハッピーな気持ちになれる本です。ぜひご覧ください。

担当プリンティングディレクターより

細野 仁

入稿時の打ち合わせで、編集さまから、とにかく明るくカラフルにとのご要望がありましたので、用紙の特性を考慮し、明部から中間の色は濁りをおさえて明るくしています。さらに、各色彩度をアップして、派手でポップな印象を強調して製版・印刷しました。

協力(順不同):キャストネット、弥生美術館、アダストリア、オハヨー乳業、ケンエレファント、菓子処 畑田本舗、ファーストリテイリング、メリーチョコレートカンパニー、三越伊勢丹ホールディングス、光文社、講談社、小学館、集英社、中央公論社
撮影:
伊藤千晴
著作:有限会社 RIVER STONE HOLDINGS
装丁:加藤清美
本文レイアウト:コパンダ