「ときをしる 日本文化心得十二カ月」/川邊りえこ作品集 「Visible Invisible」

「ときをしる 日本文化心得十二カ月」
著:川邊りえこ
発行日:2021/10/16
発行元:万来舎
判型:A4縦変型判(285×225mm)
頁数:272頁
用紙:サテン金藤N、ヴァンヌーボV-FS ホワイト、NTラシャ かすみ
製版・印刷:本文はプロセス4C、表紙は特色2C(特茶+グレー)、カバーはプロセス4C+グロスニス
製本:上製糸かがり/三方金

「川邊りえこ作品集 Visible Invisible」
著:川邊りえこ
発行日:2021/10/16
発行元:万来舎
判型:A4縦変型判(285×225mm)
頁数:304頁
用紙:サテン金藤N、NTラシャ 漆黒
製版・印刷:本文はプロセス4C、表紙はプロセス4Cに厚盛のUVニスを施す
製本:上製糸かがり

万來舎様刊行、川邊りえこ氏の歳時記「ときをしる 日本文化心得十二カ月」、作品集「Visible Invisible」2冊の印刷、製本を弊社にてお手伝いさせていただきました。

「ときをしる 日本文化心得十二か月」は、その名の通り日本の風土に流れる時間の「目に見えないもの」と、それがかたちとなった生活空間のなかの事柄、行事といった「目に見えるもの」とが織り成す「歳時記」を日本雅藝倶楽部で川邊氏が伝えてきた切り口で、生活文化として知ることによって、日本文化への理解を深めることができる今までになかった本です。


各月ごとに「和名の起源」「暦」「二十四節気」「七十二候」「節供」「行事」を掲載し、「茶趣」「懐石」「菓子」「花」「文様」とその月を理解し楽しめるキーワードによって示されています。また川邊氏ご本人による毎月の室礼を、季節の移ろいを楽しむための参考になるよう2年がかりで撮影、紹介されています。

さらに、一年を通じて用いることのできる「ときしらず」の「掛軸」や着物も学ぶことができます。日本文化の総合性をあらわす、茶の湯を知らなくても理解できるように川邊氏の目線で構成され、全編にわたって洗練され、情趣あふれる美しい写真は写真集としても見どころがあります。日本的空間を訪れる折々に開いていただく座右の本を目指したとのお言葉通り、ページをめくるだけでも充実したひとときが過ごせます。

「Visible Invisible」は美術家・川邊りえこ氏のその多岐にわたる活動を一冊にまとめた初作品集です。

「日本の美の本質は総体にある」という思想のもと、日本文化の新たな在り様を模索し続けている川邊氏は、「五感装置」としての空間の創造、その場、その人のための祈りの書「祝詞」などの表現を続けています。それらの活動の中に一貫する、日本人の精神性と日本文化の本質を求める眼差しの総体の美を「雅藝(みやびごと)」という言葉に託し、現代の数寄者たらんする多くの人々に「交歓」する場を創出、具現化している活動の記録です。

川邊氏ご自身の「本の存在が展覧会のようです」とのお言葉の通り、ページをめくるごとに美しい空間作品や書が表出し、「見えないもの」が総体として我々に「見えるもの」たらしめています

弊社では両誌ともテスト校正を2種の用紙(アート紙とb7トラネクスト)でお出しし、最終的にもっとも書籍の高級感に適したサテン金藤で印刷。製本については「ときをしる」は三方金(書籍の天・地・小口の断裁面全てに金付をする加工技術)を施し、「Visible Invisible」はデザイナーのご要望にお応えするため、プロセス4Cで印刷後透明度の高い厚盛のUVニスを施し、表面の凹凸を実現させました。(こちらは川邊氏の作品の立体感を印刷技術で忠実に再現するよう努めました。)

ブラック&ホワイトの2冊対になるデザインになっていますので、ぜひ愛蔵本として川邊りえこさんの「美の世界」をご堪能ください。