キープ・オン・ローリング 鮎川誠フォトライヴ 1993-1999

撮影:鳥巣ケイ

発行:求龍堂
発行日:1999/9/10

判型:B5縦変型判(257×170mm)
頁数:128p
製版・印刷:プロセス4C、プロセス2C(スミ+シアン)
製本:あじろ綴じ並製本

今回は、弊社のアーカイヴの中から、1999年刊行、鳥巣ケイ氏撮影の写真集『キープ・オン・ローリング 鮎川誠フォトライヴ 1993-1999』をご紹介いたします。

鮎川誠さん 初の本格的写真集!気鋭の写真家・鳥巣ケイ氏が1993年から6年の間撮り続けた5000カットの中から、200余点を厳選。
オン・ステージ、オフ・ステージ中心のツアー・ロード写真集となっています。シーナ&ロケッツはもちろんのこと、鮎川誠さんのフリークには充実の内容です。

鮎川誠さんと言えば、”日本のリヴァプール”とも呼ばれた博多のムーヴメント「めんたいロック」の先駆け的存在で、日本を代表するギタリストです。長身にサングラス、ギブソン・レスポールのギターがトレードマーク、自身のバンド、シーナ&ロケッツだけでなく、ウィルコ・ジョンソン、エルヴィス・コステロ、YMOなどの錚々たるアーティストと共演されてきました。

また、鮎川さんはミュージシャンとしてだけではなく、俳優やCMなどでもご活躍で、妻のシーナさんと共演された2009年「ユニクロ」のCMをはじめ、鮮烈に印象に残る圧倒的な存在感を放っています。

最近では人気番組「探偵!ナイトスクープ」の『亡き父にそっくり!?ロックンローラー鮎川誠に甘えたい!』の回にご出演され、依頼者の方の幼少期に亡くなったお父さんの役になりきり、依頼者のお母さんの肩を優しく叩きながら、「よく頑張ったね、安心して天国で見てはるよ」と伝え慰める場面などからも、ご本人の思い遣り深いお人柄が伺えました。

この写真集には、オン・ステージでのミュージシャンとしての顔とその場の空気が放つ熱狂や臨場感、オフ・ステージでのリラックスした空気感のどちらの鮎川さんの姿も収められています。残念ながら、現在は入手困難となっておりますが、鮎川さんやロックンロールを愛する方々にはぜひご覧いただきたい写真集です。

取材・文:平島幹
挿画:伊達砂織
ヘア&メイク(スタジオ撮影):浜野正明(TSUGE OFFICE)
装本・構成:前田茂実
製作:吉成淳(龍美企画)
編集協力:ROCKetDUCTION、小平桂子アネット、小俣嘉之(株式会社求龍堂)、金井真紀、服部広子