せんべいができるまで

構成・文:宮崎祥子
写真:白松清之

発行日:2022/1/31
発行元:岩崎書店
判型:縦280×横240
頁数:36頁
用紙:ユーライト、雷鳥コートN
製版・印刷:プロセス4C
製本:上製本糸かがり

岩崎書店様新刊「せんべいができるまで」の印刷を弊社にてお手伝いしました。

印書館黒歴史YouTuber桝川です。
さて今回は日本人ならみんな大好き「せんべい」ができるまでを紹介した写真絵本ですよ!

私・桝川もこの半世紀あらゆるお菓子にはまってきましたが、行きつくところ、最後はやはりせんべいです。コメと醤油、これこそ日本が誇る最強の組み合わせです。DNAレベルでなじんでるシンプルかつ素朴な味が飽きさせないし、保存食から酒のつまみまで、食物としての汎用性も高い。油や砂糖・塩分の多いスナック系よりもヘルシーだしね(多分)

高柳プリンティングディレクターの語録に、「コメ(特に炊いたご飯の印刷表現)ほど難しいものはない」というのがあります。
だれもが毎日見ているものだけに、そしてそれぞれの生活史の中で自分だけの思い入れがあるだけにコメ=ごはんの表現は難しいのです。

印刷表現において「白」はそのまま紙白の白であり、紙の銘柄により白にも微妙な違いがあります。その紙の白に合わせて微妙に4Cのバランスを調整して、だれもがうまそうと思う最大公約数のコメの色を出しているんです。
炊いたお米のツヤ、立体感なども重要。まあ、この本でのメインはコメをついたもおもち状態なわけですが、いずれにしろうまそうなコメの色は究極の技術が無ければ出せません。まさに印刷はコメに始まりコメに終わるのです。

中盤に焼く前の真っ白いおせんべいが出てくるのですが、これがなぜかうまそうなこと。この時点でなんとかして手に入れて食べたいほどです。
そしてこれにしょうゆをつけ焼く・・・。
金網に挟んで、火であぶり、膨れ上がったところを鉄製のキリで突く。
萌えるなぁ。・・・もしこの桝川が印刷という聖職を選ばなかったら、絶対このせんべいを焼く仕事がしたかった。

コメの白、醤油のきつね色。
やはり日本人はせんべいに始まりせんべいに終わるのです。