SECOND SKIN / OLIVER HALSMAN ROSENBERG
著者:オリバー・ハルスマン・ローゼンバーグ(写真)、エリザ・ビショップ(詩)
判型:A4変形(305x225mm)
頁数:144ページ
印刷:油性オフセット(ダブルトーン+ニス)
製本:糸かがり上製本・角背/ホローバック・クロス装
用紙:オーロラコート(本文)、NTラシャ濃赤
装丁:クロス装(DNタッサー)、空押し/題箋貼り、箔押し(艶消し銀)
米国の写真家オリバー・ハルスマン・ローゼンバーグ氏による、初の写真集。10年にわたるライフワークプロジェクト「BODYGLYPH」から、68点の作品を収録。
身体を「最初のキャンバス」と捉え、自然の中で行われる身体表現や儀式と営みを写真として定着させた本作は、女性性と自然、身体と意識の関係性を静かに問いかける。全ページ油性ダブルトーンオフセット印刷。
子どもの頃、私は小川で石をこすり合わせ、その色のついた泥で自分の顔に印を描いて遊んでいました。
2001年、ブラックロック・シティへの旅をきっかけに、皮膚をキャンバスとして用いるというその衝動を、再び自分の人生に取り戻すことになりました。石の代わりに書道筆を手にし、友人たちの腕や顔に小さな記号を描き始めたのです。私は、身体こそが最初の寺院であり、聖所であり、キャンバスだと考えています。世界を旅する中で、友人や見知らぬ人々の肌の上に、はかない小さな印を供物として捧げてきました。「ヒエログリフ(神聖な印)」という言葉に敬意を払い、この実践を私は「ボディグリフ(Bodyglyph)」と名付けました。
やがて写真家たちが、私の生きた絵画を記録したいと申し出るようになり、数年間にわたり、彼らがそれぞれのスタイルを通して作品を解釈する様子を観察しました。そしてある時、自らカメラを手に取ることを決めたのです。
私は、神聖なる女性性が自然と調和して生きる、時を超えた世界を思い描き、そのビジョンを写真に収めたいと願いました。それぞれの撮影は、自然の中へ向かう旅から始まる儀式であり、身体へと深く降りていく瞑想でもありました。
被写体が踊り、遊び、やがて自我を手放し、自身のアーキタイプを体現できるよう、私は場を保ちました。瞬間は計画されることなく、自発的に、そして魔法のように立ち現れました。私は一年に数回だけ、精神性がこのプロジェクトにふさわしいと感じられる人と出会えたときにのみ、撮影を行ってきました。本書に収録されている作品は、十年にわたって撮影された写真の中から選ばれたごく一部です。
(序文より抜粋)
Oliver Halsman Rosenberg(オリバー・ハルスマン・ローゼンバーグ)
マルチディシプリナリー・アーティスト、キュレーター、デザイナー、テクノロジスト。写真家フィリップ・ハルスマンの孫にあたり、Philippe Halsman Archiveの共同ディレクターとして、作品のアーカイブ管理・監修を務めている。作品は The New York Times、Parkett などで紹介され、国内外で展示されてきた。身体性、儀礼性、意識を横断する独自の表現を軸に、写真、パフォーマンス、テキスト、アーカイブ実践を横断した活動を展開している。
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ハードカバー・A4縦変形(305x225mm)・144ページ