別冊太陽 土井善晴 一汁一菜の未来

料理:平澤陽介(おいしいもの研究所)
編集:竹内清乃/桑原雄太・田村未知(さくら編集工房)/橋本裕子・須藤美紀・浜野雪江・江見郁子
撮影:岡本寿/堀内昭彦/栗原論/根田拓也
デザイン:熊谷智子
校閲:栗原功

発行日:2022/3/25
発行:平凡社
判型:A4縦変型判(290×220mm)
頁数:152頁
用紙:雷鳥コートN、ブランシュ-TZ
製版・印刷:プロセス4C、表紙はグロスPP加工
製本:あじろ綴じ並製本

今回ご紹介するのは「別冊太陽 土井善晴 一汁一菜の未来」です。

土井善晴先生と言えば、私が中高生のころから「おかずのクッキング」や「きょうの料理」など多くの料理番組でご活躍で、やさしい関西弁で「いい加減でもええんです」「おかずとお汁が一品ずつでええんです。」とおっしゃっていたのを憶えています。

「プレバト」の料理の盛り付け査定でも、「美味しそうに見えるように盛らなあきません!」とダメ出しした後の、先生のお手本はお見事でした。

本誌は「一汁一菜」を提唱する家庭料理と暮らしの改革者・土井善晴先生の「過去、現在、未来」の姿にアプローチし、その人となりに多面的に迫った特別編となっています。

人間が生きていくうえで欠かすことができない大切な食事ですが、毎日ご飯を作っていると、何品も作らねばならないと思ってしまう「副菜の呪い」のかかりがちです。そんな世の炊事に悩む老若男女を「一汁一菜」でかまわないとおっしゃってくれる土井先生の教えが救ってくれるのです。

手間をかけなくても美味しい料理は作れるし、失敗をリカバリーして思わぬ美味しいものが出来上がったり、その日の料理との一期一会があります。

料理の写真はより美味しく見えるように、ハイライトは明るく、ディテールも出して製版、印刷しています。

2022年秋公開の沢田研二さん主演映画「土を喰らう十二ヵ月」のお料理も土井先生が担当されています。土井先生が映画に関わるのははじめてで、この作品では「本物でやること」にこだわり畑を作り野菜を育てるところからスタートしたとのこと。

登場するお料理も沢田さんが土井先生から指導を受け手ずから作ったものが多いそうです。(この制作エピソードも本誌に収録されており、とても興味深いです!)

飽食の時代に「一汁一菜」という提言は、我々の日々の食事を見直し、命をいただくことの大切さを教えてくれています。また「力を抜いて簡単に料理すればええんですよ」と励ましてくださってもいるようです。

「副菜の呪い」にかからずに、「一汁一菜」で大丈夫という気持ちで日々ご飯を作っていきたいです。目にも美味しいこの素敵な本を、ぜひ書店などでお求めください。

映画『土を喰らう十二ヵ月』|2022年秋公開

人里離れた長野の山荘でひとり暮らす、作家ツトム。 山の実やきのこを採り、畑で育てた野菜を自ら料理し、季節の移ろいを感じながら、原稿をしたためている―。 里山を舞台に四季の移り変わりを描く本作では、 旬のもので作る豊かな料理と、日本の生活に根付いた食事の数々も見所のひとつ。 その料理を料理研究家・土井善晴が担当している。