転校生の花子さんとヨゲンジュウ

絵:楢喜八

協力:湯本豪一(国立歴史民俗博物館名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授)
参考文献:湯本豪一「日本の幻獣図譜——大江戸不思議生物出現録(東京美術 2016年)
ブックデザイン:辻川文俊(ヒマール)
校正・編集:小鮒由紀子(こぶな書店) 辻川純子(ヒマール)

発行日:2021/11/12
発行:こぶな書店/ヒマール
判型:A6横判(105×148mm)
頁数:24頁
用紙:モンテアルバ、コート紙
製版・印刷:プロセス4C
製本:中ミシン上製本

こぶな書店様刊行、楢喜八さんの絵本「転校生の花子さんとヨゲンジュウ」の印刷、製本を弊社でお手伝いさせていただきました。

こぶな書店とヒマールによる共同出版レーベル「ヒマッコブックス」第1弾。

花子さんが、A小学校に転校してきた。ヨゲンジュウたちを連れて……!
アマビエだけじゃない! ヨゲンジュウ(予言獣)を知っていますか?『学校の怪談』シリーズで「花子さん」を描き続けてきた楢喜八さんによる、初のミニ絵本。あの花子さんがヨゲンジュウたちを連れて帰ってきました!みんなを疫病から守ろうと、あの手この手で姿を見てもらおうとするヨゲンジュウたち。

長引くコロナ禍で、たくさんのできないことや、たくさんの決まりごとを受け入れて学校生活を送っている子どもたち。制限と制約の多い毎日に、せめて、のびのびと空想して少しでもたのしく過ごしてもらえたら……。楢喜八さんが描く花子さんにお願いして、おなじみアマビエをはじめとするヨゲンジュウたちを学校へ連れて来てもらおう!と思い立ち、お守りになるような絵本をつくりたいと企画されたそうです。

正体不明、でも、なんだかかわいいヨゲンジュウたち。ちょっと怖くて、どこかユーモラス、隅から隅まで何度も見ずにはいられない、楢喜八さんならではの絵の世界が小さな一冊に広がります。

楢喜八さんの独特のタッチ、水彩の色づかいの雰囲気を最大限お伝えできるよう、製版、印刷いたしました。また、今回のA6横判(105×148mm)の本は、機械製本としては最小サイズの横長上製本で、手のひらに乗るくらいのかわいらしいサイズです。

自分の身近でも最近は外で元気に遊んでいる子どもの姿を見かけることが減りましたし、学校の楽しい給食の時間も「黙食」となってしまって、友だちとたのしくおしゃべりしながら食事することもできなくなっていると聞くと、本当に子どもたちもいろいろな我慢を強いられているのをひしひしと感じます。ちょっと怖くてクスッと笑えるユーモラスなこちらの絵本で、子どもたちの気持ちも晴れるといいなと思います。

花子さんに初めて出会う子どもたちにも、子ども時代を花子さんと過ごした世代にも、いつもそばに置いて繰り返しおたのしみいただける素敵な絵本です。ぜひお子さまと一緒にご覧いただきたい一冊です。