堀内誠一 絵の世界 生誕90年記念巡回展公式図録/ポスター/チラシ/チケット

【図録】
発行日:2022/3/16
発行:平凡社

判型:B5縦判(257×182mm)
頁数:240頁
用紙:b7トラネクスト、MTA+-FS、ヴァンヌーボV-FS ホワイト
製版・印刷:本文 プロセス4C、表紙 特色1C(特青)、 グロスニス(表紙・カバー)
製本:無線綴じPUR上製本

【ポスター/チラシ/チケット】
判型:B2縦(728×515mm)A4縦 (297×210mm) B6縦変型判(160×75mm)
用紙:b7トラネクスト
製版・印刷:プロセス4C/1C

デザイナー、アートディレクター、絵本作家として著名な堀内誠一さんの生誕90年記念全国巡回展公式図録と、ポスターなどの展覧会宣伝物をご紹介いたします。

堀内誠一さんは1932年東京生まれ。エディトリアルデザインの先駆者であり、「anan」「BRUTUS」「Olive」などの有名な雑誌のロゴを生み出し、本の装丁、ポスターのデザインなどを手がけました。その一方で、20代半ばより1987年に54才の若さで逝去されるまで、60冊を超える絵本を世に出します。

2022年、堀内さんの生誕90年を記念して、堀内さんの画業全般を回顧する展覧会が開催されるにあたり、ポスターなど宣伝物が制作され、公式図録が出版されました。

1958年に初めての絵本「くろうまスパンキー」を上梓して以降、「ぐるんぱのようちえん」「たろうのおでかけ」などの人気絵本を次々に生み出し、また児童書の挿絵も精力的に描かれ、「グリム童話集」「人形の家」「ふらいぱんじいさん」などロングセラーも多数となります。

堀内さんは、絵本であれ挿絵であれ、その作品に合うように鉛筆やマーカーなどの画材のみならず、画風のタッチも使い分け、無限に広がる子どもたちの心象風景を描き続けました。

作品自体が経年変化し用紙の白も変色していたのですが、敢えてきれいな白にはせず風合いを残し、堀内さんの絵の鮮やかさや暖かみを出しています。また図録やポスターに共通する、堀内さん自身がデザインされた「堀内誠一」のフォントロゴは、オレンジや黄色の似たような色味でも、違いがはっきりとわかるように注力しました。

1970年代~80年代生まれの方は、幼少期に親しんだ絵本や児童書の数々をこうして改めて眺めると、とりわけ懐かしさもひとしおかと思いますが、堀内さんのセンスが2022年の現在でも決して色褪せることなく先鋭的であることも再発見していただけるのではないでしょうか。

この巡回展は、現在クレマチスの丘 ビュフェ美術館(7月25日まで)、県立神奈川近代文学館(7月30日から9月25日まで)ほか、全国を巡回予定です。皆さまのお近くで開催の際には、ぜひ足をお運びいただき、堀内誠一さんのアヴァンギャルドな絵の世界をお楽しみいただきたいです。

【図録】
監修:堀内事務所(堀内路子、堀内花子、堀内紅子)
執筆:林綾野
編集:アートキッチン
編集協力:水木祥子(ひろしま美術館)
装幀・アートディレクション・デザイン:高橋歩
本文デザイン:伊藤力丸
写真提供:堀内事務所
撮影:栗原論
協力:福音館書店、マガジンハウス、村田美津子、村田恵美子、早未恵理、南谷佳世、小西理加
校閲:栗原巧
校閲補助:ひろしま美術館(林伊津香、森静花、農澤美穂子)

【ポスター/チラシ/チケット】
制作:アートキッチン

アートディレクター・堀内誠一生誕90年を祝う『堀内誠一 絵の世界』展が全国を巡回

堀内誠一氏は、マガジンハウスの雑誌anan、クロワッサン、BRUTUS、POPEYE、Oliveのタイトルロゴを手がけた名アートディレクター。しかし、彼の原点は絵本作家。絵本を描くことこそ、最も大切にしていた創作活動でした。 …