片山真理写真集 「Mother River Homing」

写真・文:片山真理
アート&エディトリアル・ディレクション:長澤章生
デザイン:中島浩


発行日:
2021/12/2(限定900部)
発行元:Akio Nagasawa Publishing
判型:238 x 178 mm
頁数:112頁
用紙:ユーライト、新・星物語 ワイン
製版・印刷:プロセス4C
製本:クロス装丁上製糸かがり/ホローバック

Akio Nagasawa Gallery Ginza様で現在開催中のアーティスト片山真理さんの新作個展「leave-taking」にて販売中の写真集『Mother River Homing』の印刷、製本のお手伝いをさせていただきました。『shadow puppet』、『bystander』、『on the way home』の3部作シリーズをまとめた写真集です。

片山さんは先天性の四肢疾患により9歳の時に両足を切断し義足となります。身体を模った手縫いのオブジェや立体作品、装飾を施した義足を使用しセルフポートレート作品を制作、発表している気鋭のアーティスト。片山さんの作品は生きていることと分け難く結びついており、それらが混ざり合った状態で独自の芸術として昇華されています。

過去の片山さんのインタビューを拝読していても「義足」「いじめ」という強烈なキーワードに目が行きがちですが、ご本人がモットーとする「Living well is the best revenge (うまく生きることが最大のリベンジというスペインのことわざ)」のように、強かにしなやかに作品制作にのぞまれているようにお見受けします。ご出産を経て、これからのご活躍からますます目が離せません。

弊社では片山さんのプリントをターゲットにRGBデータからCMYKデータへの変換を行い、用紙の平滑度やインクの特性を加味して、製版、印刷に臨みました。また製本については、ホローバックの上製糸かがりでブロケード生地で装丁されています。「ホローバック」とは、開きやすさを重視した作り方で、 本文の背と表紙の背の内側を接着しないため本文が固定されず、のどの部分の紙のしなり以上に本が開きます。 さらに表紙には片山さんご自身の「手」のイラストを空押しして線の筋を出し、写真の部分は題箋貼りで加工しました。

片山真理「leave-taking」展の会期中(〜2022/2/19)、特別価格で販売中です。ゴージャスな装丁もとても素敵ですので、ぜひ皆様のライブラリーの一冊にお加えください。

Mother River Homing – 片山真理 | AKIO NAGASAWA

1987年群馬県出身。2012年東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修士課程修了。先天性の四肢疾患により9歳の時に両足を切断。身体を模った手縫いのオブジェや立体作品、装飾を施した義足を使用しセルフポートレート作品を制作。自身の輪郭をなぞれば、他者に続き、小さな暮らしから社会、世界へ、糸と針はパッチワークのように様々な境界線を縫い繋げていく。 …