石元泰博 生誕100年

編著:公益財団法人 東京都歴史文化財団、東京都写真美術館、東京オペラシティ アートギャラリー、高知県立美術館

発行:平凡社
発行日:2020/10/2

判型:B5縦変型判(255×182mm)
頁数:304p
製版・印刷:プロセス4C、特色3C(特スミ+特グレー+紫)、特色2C(特スミ+特グレー、特スミ+特紫)、特色4C(特スミ+特グレー+特紫ダブル)、特色1C(特紫)、本文は絵柄ニス、カバーはマットPP加工
用紙:OKトップコート マットN、SA金藤+、NTラシャ グレー20
製本:あじろ綴じ上製本

今回は、東京都写真美術館、東京オペラシティ アートギャラリー、高知県立美術館の3館で開催された、写真家・石元泰博の大規模回顧展の公式図録『石本泰博 生誕100年』をご紹介いたします。

1983年に紫綬褒章、1993年に勲四等旭日小綬章を受章し、1996年に文化功労者となった写真家・石元泰博(1921―2012)。石元は、モダンデザインの思想をシカゴで学び、その厳格な画面構成と造形意識から、日本にとどまらず国際的に高い評価を得ています。

都市と人間のあり方を問いかけるシカゴや東京のシリーズ、桂離宮や伊勢神宮から日本の伝統建築にモダニズムを見出した建築写真群、半世紀余りを共に歩んだ多重露光によるカラー作品のシリーズ、晩年に取り組んだ〈刻〉や〈シブヤ、シブヤ〉など、石元が手掛けた仕事は多彩を極めます。

石元の写真家としての確固たる意志や被写体への鋭いまなざし、撮影に対する飽くなき探究心は「カメラを持った古武士のまなざし」 とも賞されます。

2021年の生誕100年を祝し、3つの美術館の共同企画で展覧会を開催し(東京は2会場で同時期開催、十代を過ごした高知では2021年1月~3月)、その多彩な仕事を過去最大規模のスケールで俯瞰、写真家・石元泰博による唯一無二の視点を詳らかにします。

― 東京都写真美術館「生誕100年 石元泰博写真展・生命体としての都市」より

著名な「桂離宮」のほか初期作品、建築写真、ポートレイト、「シカゴ、シカゴ」「シブヤ、シブヤ」など代表作が網羅的に掲載されています。石元泰博のバックグラウンド、バウハウスからの影響などの解説も充実しており、総括的に写真家・石元泰博について理解が深まる図録。ぜひご覧ください。


また、2020年にバーチャルアートブックフェア(VABF)出展した際に、ライブ配信でお届けした写真集解説動画を、プリンティングディレクター高栁昇のYouTubeチャンネルでアーカイブとして公開しています。本書につきましても、こちらの対談動画内で、制作当時の写真家との印象的なエピソードなども交えながら、印刷や製版のポイント、写真集の見どころなどを語り尽くしています。あわせてお楽しみください。

VABF出展時のライブ配信動画を公開しました〜亀山亮・石元泰博・森山大道・鬼海弘雄写真集〜制作エピソード – 東京印書館 | 写真集・展覧会図録・絵本・その他印刷物の企画制作| TOKYO INSHOKAN PRINTING CO.,LTD.

昨年11月21日、バーチャルアートブックフェア(VABF)出展時にライブ配信でお届けした写真集解説動画をプリンティングディレクター高栁昇のYouTubeチャンネルでアーカイブとして公開しました。