清川泰次 「絵画とテキスタイルデザイン」展

発行:せたがや文化財団
発行日:2023/3

判型:A4縦判(297×210mm、フライヤー)、B3縦判(515×364mm、ポスター)
製版・印刷:プロセス4C
用紙:b7トラネクスト(フライヤー)、ユーライト(ポスター)

4月1日より世田谷美術館分館・清川泰次記念ギャラリーにて開催予定の展覧会「清川泰次 絵画とテキスタイルデザイン」のポスター、フライヤー製作のお手伝いをさせていただきました。

「もの」を写すことにとらわれない独自の抽象表現を追求した画家・清川泰次(1919-2000)。1940年代より画家として歩みはじめた清川は、50年代、60年代の二度の渡米を経て、自らのスタイルを確立していきました。1970年代以降は、白く塗ったカンヴァスとグレーの線などによる画面構成で制作を重ねたのち、アクリル絵具を用いた、明解な色彩と形態での表現へと移行していきます。

いっぽう、1970年代後半からは、暮らしにかかわる製品のデザインにも携わるようになります。グラスや皿といった食器をはじめ、カーペット、タペストリー、カーテン生地、ハンカチ、ネクタイなどのテキスタイルデザインを多く手掛けました。リズミカルに配置されたそれらの線や、複数の色が響き合うような色彩には、同時期の絵画と共通する線と色の構成をみることができます。

この展覧会では、清川の絵画とテキスタイルデザインに着目し、1970年代以降の絵画とテキスタイルを、初公開となるデザイン原画と併せて紹介されます。2023年4月1日(土)~9月10日(日)まで、世田谷美術館分館清川泰次記念ギャラリーにて開催されますので、ぜひお運びください。