小松美羽展 岡本太郎に挑む——霊性とマンダラ

発行:川崎市岡本太郎美術館/求龍堂

発行日:2022/4

判型:B2縦判(728×515mm、ポスター)A4縦判(297×210mm、チラシ)、B6縦変型判(160×60mm、招待券)
製版・印刷:プロセス4C+特金(ポスター、チラシ)、プロセス4C(招待券)
用紙:ニューVマット
製本:断裁加工

今回は川崎市岡本太郎美術館で開催される「小松美羽展 岡本太郎に挑む——霊性とマンダラ」のポスターなどをご紹介いたします。

小松美羽さんは1984年長野県生まれ、豊かな自然の中で生き物の生と死を目の当たりにした経験から、独自の死生観を形作ってきました。さらに渡米を機に、神道における神々の使いや神獣、人々の祈りといった「見えない何か」からインスピレーションを得たモチーフを描くようになります。

「芸術は心や魂を救うためにある」と考える小松さんにとって、作品制作は祈りと共にあり、「神事」なのです。

この展覧会では、狛犬や神獣をはじめ彼女が祈りを込めた描いた作品と世界を紹介します。日本人の意識の底にある力強い生命力や美を見出し、作品にぶつけ続けた岡本太郎に、小松さんが国境や宗教を超えた世界観で挑みます。

作品の鮮やかさ、特に金色の発色を良くするため、下にプロセスの黄色インキを引いています。また背景のスミ単色100%の黒をしっかり刷り込み、線のディテールを鮮明にし、ボリュームのあるリッチな印象に仕上げて、製版、印刷いたしました。

この展覧会は、川崎市岡本太郎美術館にて、2022年6月25日~8月28日まで開催されます。会期中には、小松さんが東寺(教王護国寺)境内に篭って制作した奉納画「Next Mandala」も特別に公開されます。

異彩を放ち、エネルギー溢れる彼女の作品は、私たちの魂を揺り動かし、閉塞した現代社会を生き抜く力を与えてくれるでしょう。ぜひお運びください。

岡本太郎美術館

岡本太郎美術館は、川崎生まれの芸術家・岡本太郎の芸術、およびその両親である漫画家・岡本一平、小説家・岡本かの子の芸術を顕彰する美術館です。