丹下健三 1938-1970 — 戦前からオリンピック・万博まで — 図録

発行日:2021/7/21
発行・監修:文化庁

編集:文化庁国立近現代建築資料館
執筆協力:川口健一(東京大学生産技術研究所教授)、長谷川香(東京藝術大学講師)
装丁デザイン:寺山祐策事務所
翻訳:株式会社フレーズクレーズ
資料撮影:佐治康生、坂本敦宏

判型:B5横判(182mm×257mm)
頁数:84p
用紙:b7トラネクスト、ピズムマット
製本:あじろ綴じ並製本

今回は昨年国立近現代建築資料館で開催された展覧会、「丹下健三1938~1970 戦前からオリンピック・万博まで」の図録をご紹介いたします。この図録は会期中に無料で配布されました。(現在、配布は終了しております。)

1964年の東京オリンピック、1970年に開催された日本万国博物館(大阪万博)、その双方で主導的な役割を果たした建築家・丹下健三。

今年8月にはニューヨークタイムズ紙により、丹下健三設計の香川県庁舎東館が「戦後建築の最も重要な25の作品」の1つに選出されました。文化庁国立近現代建築資料館で開催された展覧会は、丹下の卒業設計から東京オリンピック、大阪万博に至る足跡を辿るものでした。

広島平和記念公園及び記念館や国立代々木競技場などのナショナルプロジェクトや、これまで紹介されてこなかった自邸の増築案、構造資料といった建築資料を交えて丹下健三の前半生を回顧・検証した内容充実の図録です。

有名建築物の記録写真の多くは、写真家・石元泰博によるモノクロ写真が使用されています。スミと特グレーの諧調表現で綿密な製版設計を行い、建築物の持つ精緻さを表現。設計図や丹下健三の直筆の手帳などは、経年劣化した紙や鉛筆の濃淡まで細部にわたり再現しました。

この図録の配布は現在終了してしまいましたが、丹下健三氏の偉大な建築物は各所で見ることができます。せひ訪れてみてはいかがでしょうか。

丹下健三 1938-1970 戦前からオリンピック・万博まで

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