パタンナー金子俊雄の カジュアルなメンズ服

著者:金子俊雄

発行日:2022/4/21
発行:日本ヴォーグ社

判型:AB縦判(257×210mm)
頁数:88頁
用紙:b7トラネクスト、GAクラフトボード-FS アース、NTラシャ スノーホワイト、上質紙
製版・印刷:プロセス4C、特色1C(特緑)(本文)、特色1C(表紙、特黄)、特色2C(型紙、特緑+特黄)、プロセス4C+グロスニス(カバー)
製本:あじろ綴じ並製本

今回は日本ヴォーグ社様刊行、金子俊雄さん著、「パタンナー金子俊雄のカジュアルなメンズ服」をご紹介いたします。

パタンナーとして活躍の金子俊雄さんのメンズ服本第3弾。シャツやTシャツ、ワークパンツ、イージーパンツ、ハンティングベスト、カーディガン、アノラック、カバーオールなど、カジュアルなタウンウェアとして全身コーディネートできるアイテムが15点掲載されています。大きい4Lサイズまで展開。

著者の金子俊雄さんは、日本洋服専門学校裁断科卒業。銀座松屋の紳士服オーダーの縫製部門などを経て、(株)ワールドでタケオキクチなどのパターンと技術を担当。2001年に(有)セリオ設立し、アパレル企業向けパターン業務と型紙ショップ「洋服の型紙屋さん フルール」を運営されています。

パタンナーとは、ファッションデザイナーの作成したデザインをもとに、型紙(パターン)を起こす専門職のことで、私たちが店舗で手に取るお洋服を体に美しくフィットするような立体的な形にするためになくてはならないお仕事です。

私はアメリカの新人デザイナー発掘リアリティーショー「プロジェクト・ランウェイ」が大好きなのですが、毎シーズン、デザイナーたちが苦戦するのがメンズ服の回です。女性モデルとは体型も洋服のラインも何もかも勝手が違うメンズに、悪戦苦闘するデザイナーたちの姿を見ていると、メンズ服を作るのはシャツ1枚でも大変そう…と腰が引けてました。

しかし、金子さんのこちらの本では、全アイテムにS~4Lサイズまでの実物大型紙がついており、布の裁ち方からオープンカラーのシャツや比翼仕立てなどの少々難しいところも、写真付きの丁寧な解説が付いていてわかりやすいです。

ファストファッション全盛の昨今、洋服を手作りをするというのは、究極の贅沢なのかもしれません。シンプルでカジュアルなTシャツやワークパンツを好みの布地で、大切な方やご自分のために手作りしてみてはいかがでしょうか。

カメラマン:白井由香里
デザイン:三上祥子(Vaa)
モデル:Noa G、バーント・オト
スタイリスト:奥田佳奈
ヘアメイク:AKI
作り方解説:スタジオシルエット
グレーディング: (有)セリオ
編集協力:金子エミ子、徳田なおみ
校正:吉田晶子
編集:加藤みゆ紀