別冊太陽 新版 金子みすゞ 生誕120年記念

発行:平凡社
発行日:2023/6/19

判型:A4縦変型判(220×290mm)
頁数:156p
製版・印刷:プロセス4C、スミ、表紙はグロスPP加工
用紙:マルガリーライトFSC
製本:あじろ綴じ並製本

今回は平凡社編『別冊太陽 新版 金子みすゞ 生誕120年記念』をご紹介いたします。

今年は童謡詩人・金子みすゞさんの生誕120年にあたります。
それを記念して金子みすゞさんの詩と人生を、美しい写真とともに紹介する『別冊太陽 新版 金子みすゞ 生誕120年記念』が平凡社から刊行されました。

「やさしく慈愛に満ちた詩の世界を、みすゞさんゆかりの地の風景写真とあわせて選りすぐって紹介し、短くもひたむきに生きた26年の生涯をたどる。生誕120年を記念した愛蔵版。」(—平凡社ホームページ紹介文より)

この本は、金子みすゞの詩の世界を写真と共に、「人と人」「人と自然」「人と宇宙」という3部構成で紹介しています。また、彼女の生涯を豊富な資料でたどり、その魅力に迫っています。

26年という短い生涯で発表した詩はわずか512編ですが、死後に遺されたノートから多くの詩が発見されました。
これらの詩は、彼女の想いや感性を表現したものであり、現代でも多くの方に共感を呼んでいます。


金子みすゞの詩は、人間の本質や自然の摂理に触れるものであり、現代社会に生きる私たちにも大切なメッセージを伝えてくれます。
この本を読めば、みすゞさんの詩の世界にふれることができるでしょう。

ぜひ、この機会にお手にとってみてください。

製版マメ知識【アナログ製版による印刷】

製版担当:佐藤 剛

実はこの本は表紙や本文の一部がデジタル製版で、それ以外はデジタル化以前のアナログ製版時代のポジフィルムを用いて印刷しています。

現代の印刷ではパソコンでデザインしてそのまま刷版に焼き付けますが、かつてはカメラで原稿を撮影するなどしてポジフィルムを作り、それを切ったり貼ったりして印刷に使う準備をしていました。カラー印刷の場合は、1ページに対して4枚のポジフィルム(黄・赤・藍・墨)が必要で、それらを正確に重ね合わせることで色が出る仕組みでした。(重ね合わせは手作業で行っていました)

デジタルカメラが普及していなかったので、写真はポジ原稿で入稿され、ドラムスキャナで読み込まれていました。スキャナから読み込まれたデータをポジフィルムに焼き付ける時は一発勝負で、あとから修正することは不可能でした。

ポジフィルムの例(拡大写真)細かい点の1つ1つを”網点”と呼びます

今ならパソコンで簡単に画像を加工できますが、昔は写真の一部分を修正したいときは、”ルミラー”という薄い透明なフィルムを修正したい部分に合わせてハサミで切って貼ることで物理的に光が届きにくくしたり、焼き付け後のポジフィルムを薬剤で部分的に洗浄し、焼き付けられた網点を物理的に小さくする・・などのアナログな手法で調整していました。

今ではとても考えられませんね。

新版 金子みすゞ – 平凡社

やさしく慈愛に満ちた詩の世界を、ゆかりの地の写真とあわせて選りすぐって紹介し、短くもひたむきに生きた人生の軌跡をたどる。