グスタフ・クリムトの世界 女たちの黄金迷宮

解説・監修:海野弘

アートディレクション:原条令子
デザイン:八田さつき
校閲:酒井清一
撮影:北郷仁
編集:荒川佳織

発行日:2018/7/8
発行:パイ インターナショナル
判型:B5縦変型判(257×186mm)
頁数:388頁
用紙:b7トラネクスト、b7バルキー、ライトスタッフGA(N)-FS、アラベール ホワイト
製版・印刷:本文はプロセス4C、プロセス4C+ゴールド、プロセス4C+シルバー、表紙はピンクゴールドダブル+グロスニス、カバーはプロセス4C+ピンクゴールド+グロスニス
製本:無線綴じPUR製本

世紀末ウィーンの巨匠グスタフ・クリムト(1862-1918)。“黄金時代”の作品、大作の天井画・壁画、初期作品、女性の肖像画、風景画、デッサンまでクリムトの作品約230点を収録。さらにクリムトの自由な表現スタイルにより誕生したウィーン分離派・ウィーン工房の作品を約200点も収録。

クリムトの生涯、19世紀末ウィーンの文化、ウィーン分離派・工房のアーティストたちの作品について、海野弘氏のこれまでにない新しい解説とともに美しい図版の数々が紹介されています。

クリムトの黄金色を象徴する美しい装丁や本文デザインを十二分に活かすために、限界まで金インキと銀インキを盛り込んで最高の発色を追求しました。また今回写真でご紹介できないのが残念なのですが、片観音折4丁で制作した6ページ分相当の見開きが大迫力です。

他の画集などにはあまり収録されていない作品も多数掲載されており、クリムトをお好きな方ならば大満足していただける充実の内容です。またクリムトやウィーン分離派・ウィーン工房のデザイン、テキスタイルやファッションは現代の私たちから見てもお洒落で洗練されています。

金を基調にした絢爛豪華な装丁、本文もどのページをめくっても美しく印刷されていますので、ぜひ書架にコレクションしていただき、じっくりと楽しんで頂きたい1冊です。